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実生からおよそ30年。

このオベサには、長い年月を生きてきた個体だけが纏う静かな重厚さがあります。

表皮に刻まれた凹凸や淡いエイジングは、季節の積み重なりがそのまま形になったような存在です。

ボトムから中腹にかけて発達した木質化は、この株の最大の特徴。

稜が立ち上がり、硬質な質感が層となって重なり合う姿は、古木の幹を思わせる立体構造です。

グリーンの残るトップとの対比が、成熟したオベサの風格を際立たせています。

長い時間を経た今でも、トップには花芽がしっかりと上がります。

成熟した雄株としての生命力は衰えず、安定したリズムでこの株が生き続けていることを示しています。

直径約9cmの存在感も、ヴィンテージ個体ならではの静かな迫力を持ちます。

人工的には再現できない、時間と自然がつくり上げた造形美。

木質化の深い陰影と、長い年月の蓄積がそのまま個体の魅力となっています。

成熟の先にある美しさを味わえる、まさに一点物と言えるヴィンテージオベサです。

A true vintage specimen—approximately 30 years from seed.

Layered woodiness covers the body like growth rings, creating an unmatched depth of texture and form.

Its ridges rise sharply, contrasting beautifully with the remaining muted green tones.

Despite its age, the male plant still produces strong flower buds. Diameter: approx. 9 cm.

約30年的實生布紋球。

底部到中段的木質化像年輪一樣堆疊，非常有年代感的質地與層次。

稜線立體、色澤深沉，是時間才能造出的藝術品。

仍持續長出花苞的雄株，直徑約9cm。