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2025/12/17 23:52
異型ラギットオベサという個体について

このオベサは一般的なオベサの滑らかな球体とは明確に異なる方向へ成長した個体です。
表皮の凹凸が強く、成長点周辺が均一に収束せず、山なりに盛り上がることで独特の立体感を生んでいます。
偶発的な異形ではなく、成長の力がそのまま形に残ったタイプのラギットな一株です。
木質化と上下構造の関係

ボトム部分はしっかりと木質化が進み、幹のような安定感を持っています。
その上に形成された株は、荒れた質感と歪みを伴いながら展開し、上下で明確な質感差が生じています。
このコントラストが、単なる異形ではなく「構造として面白いオベサ」に昇華させています。
造形としての完成度

通常であれば成長の過程で修正されていく歪みが、この株では固定化されています。
結果として、成長の痕跡そのものが造形となり、強い存在感を放つ一株に仕上がっています。
オベサの成長史を一点の立体として鑑賞できる、コレクション性の高い個体です。
※鉢はスタイリスト私物
A rugged, deformed Obesa with a strong presence.
The base is firmly lignified, supporting a rough, uneven upper body with a rugged texture.
Instead of a flat crown, the growth point rises into a mound, creating a powerful and distorted silhouette.
This plant feels like a frozen record of Obesa’s growth process, full of character and individuality.
這是一株異型的拉吉特布紋球。
底部已明顯木質化,上方則是粗獷、隆起感強烈的球體結構。
原本應該平整的生長點,反而呈現山狀堆起,展現出不規則卻充滿力量的姿態。
像是把布紋球的生長歷程直接凝固下來的一株,存在感非常強。

