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2026/02/13 15:36



未来に残すべき母体としての存在


今回ご紹介する一株は、長年海外コレクターの手元で大切に育てられてきた、極めて希少なマザープランツ オベサです。




交渉の末、特別に譲り受けることができた一株であり、市場に出回ることはほぼありません。
マザープランツとは、将来にわたり形質を残すために保持される母体株を指します。
オベサにおいては、後代の交配、交雑を目的とするため、基本的に売買や譲渡の対象にはなりません。



希少な雄株という価値


最大幅は約12.6cm。
全体数が極めて少ない雄株であり、この点だけでも十分に特異な存在です。
LIGHTHOUSE PLANTSではオスメスの割合が、3:7程度です。
雄株は交雑の要となるため、マザープランツとして保持されることが多く、単独で市場に現れることはほとんどありません。
本株はその役割を長年担ってきたオベサなのです。



綴化と石化が融合した異型構造


このオベサの最大の特徴は、通常の成長形とは明らかに異なる異型構造にあります。
綴化による成長点の綴れと、石化による扁平化が同時に進行し、複雑に融合した形状を形成しています。
稜は波打つように連なり、成長の方向性そのものが攪乱された痕跡が全体に刻まれています。



単一の変異ではなく、複数の成長異常が重なった結果として成立した形態です。



母体として成熟した構造と存在感


株全体には長年の生育による成熟の痕跡が明確に見られます。
重量感のある構造を支えるため、下部には木質化が進行し、安定した土台を形成しています。
これは偶発的に生じた異形ではなく、時間と環境の積み重ねによって完成した姿です。
マザープランツとして保持されてきた理由が、形そのものから読み取れる一株です。
※鉢はスタイリスト私物


An extremely rare mother plant maintained for many years by an overseas collector and obtained through special negotiation.
Mother plants are preserved to pass valuable traits into the future and almost never appear on the market.

Maximum diameter approximately 12.6 cm.
A very rare male specimen, long kept as a key plant for hybridization.

An extraordinary form combining both cresting and fasciation.
Lignification at the base shows long-term maturity and structural stability as a mother plant.


母株 布紋球
此株為長年由海外收藏家維持的極罕見母株,經特別交涉後取得,幾乎不會流入市場。

最大直徑約12.6公分。
數量極少的雄株,長期作為交雜核心而被保留。

綴化與石化同時融合的異型結構。
下部木質化明顯,呈現作為母體長年成熟與穩定的狀態。