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2026/04/10 12:10



歪みと捻じれがつくる構造


今回ご紹介する株は、最大幅 約9.3cmに達する扁平型の超大型 異型オベサです。
全体のフォルムは通常の球形から大きく外れ、横方向へ広がるような低重心の扁平シルエットを形成しています。
各稜は均整から逸脱し、場所ごとに膨らみや沈み込みが混在しています。
さらに一部では捻じれが生じ、稜の流れが一定方向に収束せず、不規則な動きを見せています。
こうした構造の歪みが重なり合うことで、単なる変異を超えた造形として成立しています。




表皮に現れた時間の蓄積

表面には細かな凹凸や変色が広がり、長年の成長の痕跡が刻まれています。
木質化の進行により、滑らかさは失われ、ザラついた質感が全体を覆っています。
このラギットな表皮は、環境や成長の積み重ねによって形成されたものであり、均一な美しさとは異なる方向での完成度を感じさせます。
視覚的な情報量が多く、近くで観察するほど新たな発見がある一株です。




サイズが支える造形の説得力

この株の特異な構造は、サイズによってさらに強調されています。
9.3cmという大きさがあることで、歪みや捻じれが単なる偶然ではなく、意図されたかのような完成形として認識されます。
コンパクトなサイズでは成立しにくい造形が、このスケールだからこそ説得力を持って存在しています。
※鉢はスタイリスト私物


This Euphorbia obesa is a large, flattened and highly irregular form reaching about 9.3cm in width.
The ribs are distorted and twisted, creating a rugged and masculine appearance.
The heavily textured surface adds to its raw, powerful presence.


這是一株最大約9.3cm的扁平異型布紋球,稜形不規則且帶有扭曲結構,整體呈現粗獷強烈的質感。
表皮充滿紋理,帶來非常有力量感的外觀。